印刷にコツがある卓上popを

卓上popを印刷する主な方法としてはインクジェット印刷とオフセット印刷の2種類が挙げられますが、様々な注文に幅広く対応するには、インクジェット印刷の方が適しています。インクジェット印刷では何種類かのインクをノズルから点で噴射し、その量や密度によって擬似的に全部の色彩を表現します。
使用されるインクは噴射された直後に紙に染み込んで時間をかけて乾燥するものや、インク自体に紫外線で硬化する物質が混ぜ込まれていて、印刷後にUVライトを当てることによって硬化するものなど、様々な種類があるのも特徴の一つです。
また、インクジェット印刷は耐候性にも優れていて、オフセット印刷は直射日光の下では約3ヶ月程度しかインクが持ちませんが、インクジェット印刷ですと約3年は印刷した状態が保てます。

用途ごとに選べる用紙

卓上popで使用する紙にも用途に合わせて様々な種類があり、使用用途やデザインによって用紙を変えることで、より効果的な卓上popが作成できます。通常の白色紙でも光沢の有無や書き込みが可能かどうかが選べますし、クラフトボール紙を使用すると素朴な風合いの卓上popが作れます。また、特殊な紙では予め凹凸で模様が施されており、光の加減によって模様が浮かび上がるものや、頑丈で破れにくいもの、水に強いものなど特殊な用途で使用されるものもあります。
なお、模様付きの紙の場合はあらかじめ模様の向きが選べないので注意が必要なほか、頑丈なものほど折り曲げ加工に不向きですので、そのあたりも考慮して用紙を選ぶと良いでしょう。またクラフト用紙は地の色が透けたりにじむ場合がありますので、適した加工を施すとより美しく仕上がります。

印刷する際の特殊な加工

卓上popを印刷するとき、印刷した後に手を加えることによって様々な効果を出す方法がオプションとして用意されています。ホワイトインクは主ににじみやすい紙や色の濃い紙の印刷前に用いられる加工です。そのまま印刷すると色が滲んでしまったり、紙の色が透けてしまったりする場合に、あらかじめインクを乗せる部分へにじまない白色のインクを乗せ、その上に印刷することでにじみや色が透けるのを防ぐ方法です。そのまま白の部分にも使用できます。
また印刷した面にラミネートフィルムを熱で圧着させることで傷やよごれに対して強くすることができ、ラミネートフィルムは用途に合わせて光沢の有無が選べます。ただし、紙の質感を重視して選んでいた場合、ラミネート加工を施すと質感が失われてしまうのでおすすめできません。