様々なイベントで使用される卓上pop

近年では結婚式を簡素にする方も多いので身内だけでレストランなどを貸し切って披露宴を行う場合もありますし、友人を家に招いてのホームパーティーも盛んになってきています。卓上popは商品の紹介以外にもイベントの小道具としてウェルカムボードや席次案内、フォトフロップスなど様々な用途に使用できます。
個人でパーティーを開催するときの小道具としてオリジナルのものを用意する際、印刷業者を利用するときれいで丈夫なものを用意できますし、業者によっては1個からでも特注の卓上popを作成してくれるので、気軽に利用できます。以下に使用例をいくつか記載しますのでイベントで使用される際の参考にしてください。

ホームパーティーの飾り付けとして

ホームパーティーの飾り付けを自分で準備するのは、パーティーの規模が大きければ大きいほど手間がかかるものです。そういった場合は業者に発注することも検討するといいでしょう。プロに頼めば、自分では制作の難しい複雑な形状のものでも簡単に作成できますのでとても重宝します。ウェルカムボードはあまり大きなものは玄関内には設置できませんので、三角のA字型卓上popを利用すると良いでしょう。
席次案内はカードを立てておく方法だと堅苦しい感じになるため、代わりにカードの上下に切り込みの入っているものを利用してストローマーカーに名前を書いて代用するとおしゃれになります。また自由カード型は料理に添えるメニューカードやデザインの残ったものを紐に連ねて、ガーランドとして用いることもできます。

披露宴の席次案内などにも

披露宴を行う際には様々な場面で卓上popを利用できます。まずウェルカムボードは頑丈な紙質のものを使用し大きなものを天井から吊るすととても良く目立ちます。その際には会場の照明や観葉植物などの飾りと組み合わせるとより見栄えが良くなります。
テーブルの装飾には各テーブルごとにテーブルナンバーやメニュー表に三角柱型の卓上popを利用する他、個人の席次案内のカードを各座席に配置します、その際にはテンプレートを1種類作成して、手書きで相手のお名前と簡単なメッセージを添えるとより素敵な仕上がりになり、心のこもったおもてなしとして喜ばれます。写真撮影の際にもフォトプロップスを用意しておけば様々なポーズに使用したりと記念写真が華やかになりますのでポーズに困ったりピースサインばかりになりがちな撮影もより盛り上がります。

卓上popの発注の仕方

最近では卓上popの発注を行うのもインターネットを通じて行えるようになり、より便利になってきました。しかし、発注する際には使用できる画像ソフトや発注できるサイズなど印刷会社によって様々ありますので、発注する前にそれらについて確認しておくと良いでしょう。また、使用する場所やアピールの度合いによって適切な形状も変わってきますので、できれば豊富な形状を発注できる会社を選ぶ方が永く付き合う上で便利です。
そして印刷会社によっては以前発注したデータを保存してあり、割増注文という形で割引してくれる場合もあります。発注する際に事前に確認しておくことと発注から納品までの流れを把握しておくようにしましょう。

発注する前に確認しておくこと

まず確認しておきたいこととして、卓上popのデザインのやり取りは画像ソフトのデータで行いますので、どの画像ソフトに対応しているかを確認します。大抵は某大手の画像ソフト会社の形式ですが、そのソフト会社では画像ソフトはイラスト用ソフトと画像加工ソフトの2種類があって、会社によってはイラスト用ソフトのみ対応している場合もあるので注意が必要です。また、作成するためのテンプレートをホームページ上にアップしており、テンプレートにデザインして発注する場合もあります。折り目や型抜き加工などのオプションを付けられる場合には、その指定方法についても確認しておくことが大切です。
あとは作成できるサイズと色指定の方法も確認しておくようにします。特に色指定は印刷方法によって2種類あり、同じ形式で指定しないと印刷できない場合がありますので、必ず指定された形式で色指定を行ってください。

実際に発注する際の流れ

まず特殊な形状でない場合には印刷会社のホームページ上から発注する形状のテンプレートをダウンロードします。そのテンプレートの上に宣伝したい商品の写真やイラスト、セールスポイントなどを書き込んでいきます。オリジナル形状の場合はスタンド型ですと制作の見積りからになります。オリジナルのカード型は形状の指定から画像ソフトで行うだけで基本的な制作方法はテンプレートとあまり変わりません。あとはホームページ上でサイズや使用する紙の厚さ、納期などを指定したあと、卓上popの画像データを入稿して注文完了です。
お支払い方法は銀行振込やクレジットカード、代金引換などから選べ、企業からの依頼の場合には月末締めで翌月にまとめて支払いをすることが可能な場合もあります。

印刷にコツがある卓上popを

卓上popを印刷する主な方法としてはインクジェット印刷とオフセット印刷の2種類が挙げられますが、様々な注文に幅広く対応するには、インクジェット印刷の方が適しています。インクジェット印刷では何種類かのインクをノズルから点で噴射し、その量や密度によって擬似的に全部の色彩を表現します。
使用されるインクは噴射された直後に紙に染み込んで時間をかけて乾燥するものや、インク自体に紫外線で硬化する物質が混ぜ込まれていて、印刷後にUVライトを当てることによって硬化するものなど、様々な種類があるのも特徴の一つです。
また、インクジェット印刷は耐候性にも優れていて、オフセット印刷は直射日光の下では約3ヶ月程度しかインクが持ちませんが、インクジェット印刷ですと約3年は印刷した状態が保てます。

用途ごとに選べる用紙

卓上popで使用する紙にも用途に合わせて様々な種類があり、使用用途やデザインによって用紙を変えることで、より効果的な卓上popが作成できます。通常の白色紙でも光沢の有無や書き込みが可能かどうかが選べますし、クラフトボール紙を使用すると素朴な風合いの卓上popが作れます。また、特殊な紙では予め凹凸で模様が施されており、光の加減によって模様が浮かび上がるものや、頑丈で破れにくいもの、水に強いものなど特殊な用途で使用されるものもあります。
なお、模様付きの紙の場合はあらかじめ模様の向きが選べないので注意が必要なほか、頑丈なものほど折り曲げ加工に不向きですので、そのあたりも考慮して用紙を選ぶと良いでしょう。またクラフト用紙は地の色が透けたりにじむ場合がありますので、適した加工を施すとより美しく仕上がります。

印刷する際の特殊な加工

卓上popを印刷するとき、印刷した後に手を加えることによって様々な効果を出す方法がオプションとして用意されています。ホワイトインクは主ににじみやすい紙や色の濃い紙の印刷前に用いられる加工です。そのまま印刷すると色が滲んでしまったり、紙の色が透けてしまったりする場合に、あらかじめインクを乗せる部分へにじまない白色のインクを乗せ、その上に印刷することでにじみや色が透けるのを防ぐ方法です。そのまま白の部分にも使用できます。
また印刷した面にラミネートフィルムを熱で圧着させることで傷やよごれに対して強くすることができ、ラミネートフィルムは用途に合わせて光沢の有無が選べます。ただし、紙の質感を重視して選んでいた場合、ラミネート加工を施すと質感が失われてしまうのでおすすめできません。

卓上popの色指定の方法

卓上popやポスターなどデザインの作成に使用される画像ソフトの色指定の種類は主に2つあり、その代表的なものが赤、青、緑で色を表現するRGBカラーと、シアン、マゼンダ、イエローにキープレートと呼ばれる黒色を足したCMYKカラーです。画像ソフト上ではどちらも同じように使用できますが、色の混ぜ方の性質上印刷機で色指定を行う場合にはCMYKカラーしか使用できない場合がほとんどです。そのため、卓上popなどに使う画像を作成する際には使用するパレットをCMYKカラーに指定しておく必要があります。
また、CMYKカラーで黒を指定する場合、K100%で構成するスミベタと、CMY各40%にK100%を加えたリッチブラック、全色を100%にした4色ベタと種類がありますが、写真やイラストを印刷する場合は深みのあるなめらかな黒を表現できるリッチブラックを使用すると良いでしょう。

RGBカラーとは

RGBカラーは光の三原色を利用して全色を表現するもので色を混ぜ合わせるほどに明度が上がっていき、全色を混ぜ合わせると白になることから加法混色とも呼ばれています。パソコンのディスプレイなど光を透過して色彩を表現するものには適した表現ですが、印刷機とは相性が悪いので変換する必要があり、その時に発色が多少くすんでしまうので修正が必要になります。
なお、画像ソフト以外からデータを取り込んだ場合RGBカラーになってる場合がありますので気をつけてください。

CMYKカラーとは

CMYKカラーは色の三原色を利用して全色を表現するもので、色を混ぜ合わせるほどに明度が下がっていき、全色を混ぜ合わせると限りなく黒に近づくことから滅法混色とも呼ばれています。ただし、全色を混ぜても完全な黒にならないため4色目の黒を使用しています。RGBカラーに比べると表現できる色彩が少ないのが欠点ですが、印刷機に直接色彩を指定できるので印刷業界では主にこちらを使用します。
また、一部の色では黒を使用しないで色彩を作成すると印刷時に指定色とは異なる色に変わってしまいますので、焦げ茶系やグレー系の色を作成する際には黒を混ぜることで色味を安定させてください。
どうしてもRGBカラーでしか表現できない色を使用する場合には、あらかじめその色をインクを混ぜ合わせて作る混色という方法が取られますが、対応していない印刷屋さんもありますので、卓上popなどを発注する際には混色の仕様が可能かどうか確認するようにしましょう。