卓上popの色指定の方法

卓上popやポスターなどデザインの作成に使用される画像ソフトの色指定の種類は主に2つあり、その代表的なものが赤、青、緑で色を表現するRGBカラーと、シアン、マゼンダ、イエローにキープレートと呼ばれる黒色を足したCMYKカラーです。画像ソフト上ではどちらも同じように使用できますが、色の混ぜ方の性質上印刷機で色指定を行う場合にはCMYKカラーしか使用できない場合がほとんどです。そのため、卓上popなどに使う画像を作成する際には使用するパレットをCMYKカラーに指定しておく必要があります。
また、CMYKカラーで黒を指定する場合、K100%で構成するスミベタと、CMY各40%にK100%を加えたリッチブラック、全色を100%にした4色ベタと種類がありますが、写真やイラストを印刷する場合は深みのあるなめらかな黒を表現できるリッチブラックを使用すると良いでしょう。

RGBカラーとは

RGBカラーは光の三原色を利用して全色を表現するもので色を混ぜ合わせるほどに明度が上がっていき、全色を混ぜ合わせると白になることから加法混色とも呼ばれています。パソコンのディスプレイなど光を透過して色彩を表現するものには適した表現ですが、印刷機とは相性が悪いので変換する必要があり、その時に発色が多少くすんでしまうので修正が必要になります。
なお、画像ソフト以外からデータを取り込んだ場合RGBカラーになってる場合がありますので気をつけてください。

CMYKカラーとは

CMYKカラーは色の三原色を利用して全色を表現するもので、色を混ぜ合わせるほどに明度が下がっていき、全色を混ぜ合わせると限りなく黒に近づくことから滅法混色とも呼ばれています。ただし、全色を混ぜても完全な黒にならないため4色目の黒を使用しています。RGBカラーに比べると表現できる色彩が少ないのが欠点ですが、印刷機に直接色彩を指定できるので印刷業界では主にこちらを使用します。
また、一部の色では黒を使用しないで色彩を作成すると印刷時に指定色とは異なる色に変わってしまいますので、焦げ茶系やグレー系の色を作成する際には黒を混ぜることで色味を安定させてください。
どうしてもRGBカラーでしか表現できない色を使用する場合には、あらかじめその色をインクを混ぜ合わせて作る混色という方法が取られますが、対応していない印刷屋さんもありますので、卓上popなどを発注する際には混色の仕様が可能かどうか確認するようにしましょう。